昨年グランプリ覇者の古性が王者の風格を取り戻した。準決勝11Ｒで逃げた脇本をきっちり差し切り今大会初勝利。二次予選までは疲れが抜けず、脚の仕上がりに不満顔だったが、準決勝のレース後は「ここに来て調整がハマった」。ベクトルを上向かせることに成功し、「日本選手権にふさわしい体調だった」と胸を張った。決勝を勝てば昨年オールスターに続く〝いわき平ＧⅠ連覇〟、そして取手全日本選抜に続く〝ＧⅠ連覇〟。大一番に勝負強い浪速の勝負師がダービー王とＷ連覇を目指し、差し脚を研ぎ澄ます。